インドネシア語との出会い

みなさんこんにちは! Halo, semuanya!!

 

インドネシア語勉強中のげんです!

 

前回は僕と中国語の出会いについて話しました。さあ、今回は僕のもうひとつの専門であるインドネシア語との出会いについて放してみようと思います!

インドネシア語を本格的に勉強し始めたのも、中国語と同じく大学に入ってからのことです。だからもう3年半くらいになります(ちゃんとその長さに見合うだけの能力が身についているだろうか......汗)。でも、インドネシア語と出会ったのはもっと前のことなんです。これも中国語と同じですね。ただ、中国語と違って、インドネシア語の場合はホームステイを受け入れたから興味を持ち始めたわけではないんです......。

 

僕とインドネシア語の出会いは僕が高校1年生のころまでさかのぼります。実は僕、中学・高校とカトリック系の私立の学校に通っていました。カトリックの学校だから、道徳の授業の代わりに、キリスト教をはじめとして宗教について学ぶ授業があったんです。その名も「宗教科」!!!(そのまますぎる......笑)

そんな宗教科の時間、担当の先生は神父さんでした。みなさん、「神父さん」と聞いてどんな人を想像しますか? 結婚式で「病メルトキモ健ヤカナル時モ......(以下略)」みたいな台詞をカタコト日本語で言う白人のおじさん、みたいなステレオタイプな神父さんを想像する人も少なからずいらっしゃるかもしれません。ただ、僕の学校の神父さんは西洋人ではありませんでした。

 

はい、インドネシア人だったんです!笑

 

そう、これがすべての始まりでした。人生で初めて出会ったインドネシア人は学校の宗教科の先生で神父さんだったんです。たぶん、ほかの人のインドネシアとの出会い方と比べて、ちょっと特殊な出会い方だと思います。

 

先生がインドネシア人だとはいっても、授業は日本語で行われましたし、授業内容は聖書の話とか世界の宗教についての紹介とか、インドネシアとは全然関係のないものばかりでした。では、いったいどうやってインドネシア語と出会ったのか......。

高1のある日、宗教科の時間のこと。授業が始まって先生がプリントを配り始めました。前から来たプリントを後ろに回そうとしたとき、ふと気づいたんです。あれ、プリントの裏側に何かが書いてある!

プリントを後ろの人に渡してから裏面を見てみました。

 

 

「今週のインドネシア語

Selamat pagi!! おはよう!!

Terima kasih!! ありがとう!!

 

 

と、読みにくい字で書かれていました。インドネシア語?先生の出身国の言葉か。みんなに紹介しようとこうやってプリントの裏にコーナーを設けたのか、なんて思っていたのですが、先生は結局この裏面のコーナーに一言も触れることはなく、授業を終えるとすっと教室を出て行ってしまったんです。

え......、なにそれ、めっちゃくちゃ気になるんだけど、なんで裏面におはようとありがとうのインドネシア語を書いたの?授業とは全然関係ないし。なんで?なんで?

なんだかすごくもやもやしたのを今でも覚えています。だって謎過ぎて......笑

 

でもそのとき、同時にインドネシア語に対する興味が一気に沸いてきたんです。どばっと。

インドネシア語ってなんなんだよ?ローマ字で書くの?どんな発音なんだろう?

未知の言語だったので、ひとつ疑問が出てくると、それに付随してまたひとつ、ひとつ、といった具合でどんどんインドネシア語に対しての疑問が沸いてきました。そしてその疑問がインドネシア語に対する興味になっていったのです。

そのころはちょうど、NHKの「テレビで中国語」を観ながら中国語の基礎的な文法を学び始めたころでした。ですから、なんとなく外国語に対する興味の扉が開いていたんでしょうか、インドネシア語にもものすごく惹かれるものがあったんですよね。あ、そうそう、それ以来外国語に対する興味の扉は開きっぱなしです。笑

もう、そのころの僕は、言語に関しては知的好奇心の塊みたいなやつでした。放課後に図書館へ直行。インドネシア語に関する本を探してみました。そんなもの高校の図書館にあるんだろうか、と思っていたんですが、ちゃんとありました。4,5冊あったのでとりあえずその中でもわかりやすそうな本を1冊選んで借りてみることにしました。

 

インドネシア語のしくみ《新版》

インドネシア語のしくみ《新版》

 

 この本です。その名もインドネシア語のしくみ』!!言語クラスタにはおなじみ、「しくみシリーズ」の1冊です。言語クラスタではない方のために説明しておきますと、この「しくみシリーズ」というのは、簡単に言えば読む文法書シリーズです。文法書と聞くと、それだけでアレルギー反応が出てこのブログを閉じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが笑、入門の入門レベルの本で、全然難しいことは書かれていません。ごく簡単な例文を使ってその言語の特徴を紹介してくれています。

 

それで、この本を借りて読んでみたんです。たしか僕が読んだのは上で紹介した《新版》ではなく旧版だと思いますが、中身は大体同じでしょう。本当にわかりやすいことばで書かれているので、一日で読み終わってしまいました。そして読み終わった後、ますますインドネシア語に対する興味が沸いてきたんです。こりゃすごいものに出会ってしまった。なんだかそう思えてきたんですよね。いや、大げさなんじゃなくて、自分に合う言語と出会うときってきっとこうなるんですって!!

 

これが僕とインドネシア語との出会いです。まさに、もう、運命の出会いだぁ!!!って感じでしたよ、あの時は。インドネシア語に対してはあの時以来ずっと愛を注いでいます。笑

なんでなのかは今になってもわからないけれど、宗教科のプリントの裏にインドネシア語コーナーを設けてくれた神父さん、本当にありがとう。感謝してもしきれないほどです。

実は、大学でインドネシア語を勉強したい、と言った当時、僕の両親はあまり賛成してくれなかったんです。進路を決める際いろいろ迷いましたが、それでもやっぱり中国語を勉強するのと同時にインドネシア語も勉強したいというこの思いが薄れることはなくて。最後に背中を押してくれたのはこの神父さんだったんです。

「げんが正しいと思ったのなら、それを選びなさい。私は絶対に応援するから。就職に有利とか不利とかそういったことで選ぶより、自分の興味にしたがって選んだほうが絶対にいいから。好きなものを勉強できる場所が大学なんだから」

そう言ってもらえたんです。それで決心がつきました。だれにどう言われようと全力でこの2つの言語を勉強してやる! これが今の僕の原点です。

 

あらあら、少し長くなってしまいました。この話はひとまずこれくらいにしておきましょう。

では、みなさんごきげんよう Sampai jumpa lagi!!