スランプから脱却!!:中級中国語#0
中級レベルの勉強法
さて、今日から中国語の勉強法について色々紹介していこうと思います!
初回ということで、なにを書こうかと迷ったのですが、中級レベルの人向けの勉強法を紹介していこうと思います(初級レベルの勉強法ものちのち書いていく予定です)。
※ちなみに、ここでいう中級レベルというのはだいたい大学で1〜2年中国語を勉強してきた人のレベルを指すことにします。HSKでいうと4級5級に挑戦する人向けですね、だいたい。
なぜ中級レベルの人向けの説明から始めるのか……?
理由はいくつかあります。
1. 初級レベルの勉強法の説明はネット上にたくさんあるから
2. 中級って正直なにをやればいいのかわからないから
3. なにをやればいいのかわからず、伸びないから
この3つが主な理由になるのではないでしょうか?
初級レベルの勉強法の説明はネット上にたくさんあるから
まず、1つ目。初級レベルの中国語勉強法ってブログもYouTubeも、もう腐るほどあるんですよ😂😂
正直今更げんげんごブログで取り上げても……って感じは若干ありまして。もちろん僕自身の体験から言えることや、自分があのときこれを知っていればもっと近道できたのに……ってことなど、勉強する上でのお役立ち情報はこれからどんどん発信していくつもりです!が、とりあえずそれよりは中級で困っている人を助けたい、という思いの方が強くて、まず中級レベルの勉強法から紹介していきたいと思います。
中級ってなにをやればいいかわからない
2つ目。いや、これ本当にそうなんですよ。なにやればいいかわからない。大まかに文法も理解したし、ピンインも読めるし、それなりに発音できる。ある程度の長さの文章も簡単なものなら読めてしまう。なら、なにしよう??? ってなっちゃうんですよね。単語覚える? 成語覚える? リスニング? なにしよう……こう考えているうちに時間がどんどん過ぎていく、これが中級レベルの辛い日々です。笑
なにをやればいいのかよくわからなくて、結果的に伸びない
3つ目。これは悲しいですね。笑
いや、やるべきことはわかってるはずなんです。単語、成語は覚えなければいけないし、リスニングもやらなきゃいけない。スピーキングも練習しなければいけないし、ライティングもしなければいけない。「やった方がいい」ことはたくさんあるしわかってる。でもなにをどうやってやればいいのかわからない。結果、伸び悩む。中級はまさにスランプにハマる時期です……。
中級レベルでやるべきこと
さあ、そこで、まず何から手をつけていきましょうか、という話です。
僕が自分の経験思うに、中級で必要となるのは主に、
・基本文法の見直し
・リスニング力の強化
・語彙の増強
の3つです。
この中級レベルのシリーズでは上記3点に関する勉強法を紹介していこうと思います。
具体的な方法はこれから各記事で詳しく書いていくつもりですが、大まかに紹介しますと、次のようになります。
基本文法の見直しについて
初級の勉強を終えられた、この記事をお読みのみなさんは、ある程度の文法の勉強をされてきたと思います。中国語の文法は、ヨーロッパ言語のそれと比べてそこまで複雑ではありません。動詞の語尾変化もなければ、名詞の性もありません。
語順さえ守っていれば文章はつくれます!
ただ、まあ、「語順さえ」とは言ったものの、これが難しいわけで、読むことはできても自分で話したり作文したりする際には、習った文法を上手く使いこなすことができないことがしばしばあります。理解が曖昧な文法もあったりするかと思います。この辺をしっかり見直すような勉強がしたいですね。そのための具体的な勉強法を紹介していきたいと思います!!
リスニング力の強化について
日本人の中国語学習者がみんな苦手とするリスニング。英語を勉強したときも苦手だったかもしれませんが、中国語はそれがもっと顕著になります。それはなぜか?
中国語は漢字を使って表記しますよね。日本人も漢字を使います。だから教科書を見てノートを書くような勉強をしているとき、日本人はついつい「自分はある程度中国語ができるぞ」と思ってしまうわけです。漢字ができる日本人にリーディング力・読解力があること自体は間違いではないかもしれません。
しかし、それは「中国語ができる」わけではないのです。
あくまでリーディングができているだけ。リスニングは圧倒的に弱いのです。テストの時に、リスニングを苦手とする日本人の中国語学習者は、いわば、リーディングは9割くらい取れるけれど、リスニングは酷い結果だ、リーディングで点数を稼いで総合点でなんとか合格点に達した、ということがよくあります。この状況は、TOEICのような英語の試験を例に考えてみるとそのアンバランスさがよくわかると思います。
結局、漢字に頼りすぎるとリーディングとリスニングのレベルの差があまりに大きくなってしまうのです。
せめて習った文法事項や語彙は耳で聞き取って意味がわかるようにしなければいけません。英語だってそうですよね? government という単語を覚えるとき、「政府」という意味だと覚えるとともに耳で聞いてわかるようにするはずです。そのあと単語の綴りも覚えますよね。でも英語を理解する上では、綴りは後回しでいいはずです。まずその単語を見てわかるようにする。そして聞いてわかるようにする。最後に書けるように綴りを覚える、と。中国語でもやるべきことは同じです。
結局、言語の本質は音声です。表記なんてのは人間があとから考え出した人為的なものです。文字がなくても音声があればコミュニケーションはできますし、ちょっと昔までは言語はその音声だけで伝えられてきました。文字ができたのなんて人類の歴史でいえばものすごく最近のことです。本質的には、音声とそれが表す意味がコミュニケーションを可能にするわけです。だからまず、リスニング力を鍛えましょう!
今後、漢字に頼らない勉強を紹介していきたいと思います!!
語彙の増強について
ある程度文法をマスターし、それなりのリスニング力を身につけたのであれば、あと必要なのは語彙力です。実際には、語彙力の増強は文法やリスニングの勉強と並行して進めていくべきものです。
結局、極論を言ってしまえば、単語なんて毎日コツコツやって覚えるしかありません。
そこにはどんなトリックも魔法の勉強法もありません。努力あるのみです。しかし、安心してください、コツならあります!げんげんご流の単語の覚え方も紹介していこうと思いますよ!
そしてもうひとつ。みなさん、安心してください。中国語の語彙の勉強は英語よりは断然ラクです。なぜかって、日本語と共通の語彙が多いから。まさに、漢字さまさま、なのですが、やはり聞き取るためにはその音を覚えていかなければなりません。
結局、語彙の勉強もある程度のレベルまで来ると、リスニングの勉強がメインになってきます(もちろん日本語と同じ字でも示すものが違ったり用法が違ったりするのでそこはしっかり押さえなければなりません)。
中級でやるべきことってだいたいこんなものだと思います。中級で、というか上級もやるべきことは同じです。初級を終えたらあとはひたすら語彙力をつけて、自分の苦手な技能(リスニングとか発音とか)を地道に磨いていくしかありません。特に初級から中級へ移るには、大変ですが、リスニング力を磨く必要があります。逆に言えば、リスニング力をある程度つけてしまえば、後の勉強はそこまで辛くないですし、かなり楽しんで勉強できるようになるはずです。
まとめ
・基本文法を見直そう
・漢字に頼らない
・習った文法のレベルはリスニングできるようにしよう
・中級の語彙を覚えるのは英語より楽
・漢字ではなく音で覚えることを意識!
それでは、次回以降詳しく勉強法を紹介していきますね〜〜!