南の国が好きなんです……。台湾からインドネシアへ行ってみよう!

みなさん、こんにちは! げんです!

二日連続で中国語の勉強方法についてまじめに書いたので少々疲れ気味です……笑

ってことで、今日は少し軽めのテーマで書こうと思います。テーマはずばり「南の国が好きなんです……。」台湾からインドネシアへの行き方を紹介します!!(この情報、どこに需要があるんだろうか……)

 

ブログを読んでくださっている方の中には、僕が南の国が好きなことにうっすら気づいていらっしゃる方もいるかもしれません。台湾に留学して、インドネシア語も勉強していて、とまあ南国感満載なプロフィールですよね。自分でも思います。笑

 

昨日で台湾に来てから丸一年経ちましたが、なんだかんだそのうち1ヵ月弱くらいはインドネシアシンガポールにいましたからね。笑 インドネシアには2回も行きました。

 

僕の学校は3ヶ月1学期というシステムをとっていて、3ヵ月弱の授業のあとに毎回1週間くらいの期末休みがあるんです。毎回その期末休みを利用して旅行に行っていました。

 

え、金持ちだって?

 

とんでもない!! 僕は決してお金持ちじゃありませんよ……(こんなこと自慢したくないけど笑)。前にも少し書いたと思うんですが、台湾から東南アジアへのLCCチケットってすごく安いんですよ。僕が5月にインドネシアに行ったときは、だいたい24,000円くらいで往復チケットが買えました。安いですよね。僕は地元が名古屋なのですが、名古屋ー東京間の「のぞみ」が往復で22,000円くらいですので、それとあまり変わりません。その値段でインドネシアに行けるんなら行くしかないでしょう!! ってなノリでいろいろ節約できるところを節約してチケットを買いました。エアアジアでクアラルンプール経由です。

 

f:id:snydt270:20180823020741j:image

 

日本にいたときも、名古屋から台湾までジェットスターで来て、そのあとエアアジアでクアラルンプールを経由してジャカルタへ行ったことがあります。ですからこのルートはもう3回利用したことがあるのですが、特に文句もありません。不錯!不錯!

もちろんLCCなので水も食事も注文しなければ付いてないし、テレビもついていませんが、高速バスに乗るくらいの感覚でいけば全然文句ありません(っていうかみんな飛行機に対して過度に期待しすぎなんじゃないかな……とアジアで近距離のフライトばかりしているげんは思うのであった)。

まあたしかにトランジットはちょっとめんどくさいんですけど、だいたい夜中にクアラルンプールについて朝ジャカルタに向けて出発するので、クアラルンプールでは荷物検査など手続きを済ませるだけ済ませてあとはずっとベンチで寝てました。だから、トランジットで時間を無駄にしてる感はあまりないです。逆に明日からのインドネシアに備えての大事な睡眠時間を確保できてよかったです。空港内の治安はいいです。まあ特に高価なものを持っていなかったこともあって物を盗まれたりしたことはありません。

 

ただし、クアラルンプールでトランジットをする際に気をつけておいたほうがいいことが2つあります。それは、

  1. マレーシア・リンギットを用意しておくこと!
  2. 荷物検査の際にペットボトルの中身だけ捨ててボトルはとっておくこと!

この2点です。

 

では、まず1点目から説明していきましょう。

当たり前ですが、クアラルンプール国際空港はマレーシアにあります。ですから、空港内で使える通貨は基本的にはマレーシア・リンギットのみ。初めてこのルートでインドネシアに行ったとき、ここまで考えが及びませんでした。台北から乗ってきた飛行機を降りて、荷物検査を通過し、少し腹が減ったからコンビニで何か買って食べよう、そう思ったときに気づいたんです。あ、台湾ドルもインドネシア・ルピアも使えない、どうしようって。これじゃ食べ物はおろか水の一本も買えやしません。

とりあえず一度店を出て、かばんの中身を引っ掻き回しましたが、マレーシアに行ったことはないので当然のことながら、「前の旅行で使ったリンギットの残り」みたいなお金もなく……。カードはあるにはあったんですが、残高がそんなに残っていなかったので無駄にクアラルンプールの空港で使いたくはなかった。そもそもパン数個と水買うだけでカードは使えるものなんだろうか、とかいろいろ考えてしまいました。笑

そのときかばんの中でひとつの封筒を見つけたんです。開けてみると米ドルが少しばかり入っていました。昔、祖母が「掃除してたら昔のが出てきた。少しだけど海外旅行に行くときに使いなさい」といってくれた封筒でした(なぜかユーロもちょっと入っていた)。出発直前に何かのときに使うかもしれない、と思ってかばんに放り込んだものです。

「ドルなら使える店があるかもしれない!」少しだけ希望の光が射しました。

さっきのお店にもどりました。スマホ片手に何リンギットが何ドルになるか計算しながら、パンと水を持ってレジに行きました。

 

 

盛大に断られました。ドルはうちでは使えない、と。

 

もう、だめだこりゃ。腹も減った。のども渇いた(幸いこの直後トイレ前で飲水機を見つけた)。最後にもう一回だけドルが使える店を探してみよう、そう思っていくつか店を巡ってみました。

一軒、マレー語の音楽を流しているコンビニとお土産屋の間みたいな店を見つけました。夜だったせいか半分照明を落としていて、見た目も少し怪しかったのですが、今はそんなこと気にしている場合ではない、ともかく店員さんに訊いてみようと思い、店に入ってみました。ヒジャブをかぶったマレー系の店員さんがいました。さっそくドルは使えるか、と訊いてみました。マレー系の方だったので英語ではなく直接インドネシア語を使って訊いたのですが(マレー語もインドネシア語もだいたい同じ言語)、なんとその答えは、

 

Boleh!!(いいよ)

 

よっしゃ!ついに!やった!

この時の Boleh はインドネシア語を勉強してきて以来、「言われてうれしかった Boleh トップ3」に入るくらいうれしかった Boleh です。ぼれっ!いつ聞いてもいい響きですね。笑

そんなこんなで水もパンも買えて、お腹を満たした状態でジャカルタに向かうことができました。

 

f:id:snydt270:20180822174119j:image

おつりはリンギットでもらいました。初めて触ったリンギット!笑

 

2点目。クアラルンプールで乗り換える時には2回荷物検査を受けることになります。1度目は飛行機を降りてすぐ、2度目は搭乗口に向かう途中です。

さて、この1度目の荷物検査の際、機内に持ち込んだ水等の液体は全て捨てなければいけません。LCCは飲み物が有料だから、と大事に少しずつ飲んできた水もそこで全て捨てなければなりません。ジャカルタ行きの便でもその水を飲もうと考えていた方もいらっしゃるかもしれませんが、だめです、ここで捨てることになってしまいます。

さあ、初めてこのルートを利用した時、やらかしちゃったんです。「液体は捨てて」と書いてあるプレートに素直にしたがってしまい、台北で買った水をボトルごと捨ててしまったんです。どうせ空港の中で水くらい買える、なーんて思ってたんですね。ところがどっこい、2つ目の荷物検査を過ぎたあとで、さっきのリンギット騒動が起きたんですよ。リンギットがない、すなわち買い物できない。ま、最後はドルを使ってなんとかなったんですが、でもやはりわざわざ水を買うのはもったいないと思った。パンと水を買う前にトイレ前の給水機の列に並んでいる時に、給水機から水筒に水を入れている人を見かけたんですね。賢い!素直にそう思いました。笑

そこで2回目からは1度目の荷物検査前に水だけ捨ててペットボトルはとっておくことにしました。空のペットボトルなら検査で引っかかることもありませんからね(でもねー、荷物検査の係の人ずーっと横向いておしゃべりしていて、全然検査してないんですよ。ま、そういう南国のゆるい雰囲気も好きなんですけど)。笑

僕が見かけた人のように、空の水筒を持参しておくのも賢いでしょう。僕は普段あまり水筒を使わないので、というか水筒を持っていないので、毎回ペットボトルを空にして検査をくぐり抜けています。検査を抜けた後は、急いで給水機へ向かいましょう。結構混み合います。早めに動きましょう!

あとは飛行機に乗るだけ。飛行機の中で寝て起きたらインドネシアに着いています。

 

f:id:snydt270:20180823020816j:image

スカルノ・ハッタ空港に着くとこんな多言語な看板がお出迎えしてくれます。

 

f:id:snydt270:20180823020932j:image
f:id:snydt270:20180823020936j:image

新しくできた第3ターミナルに着くと、このように可愛い消化器アートがお出迎えしてくれます。

 

 

なんだか、長いこと話しましたが、ほとんどクアラルンプールでの注意点ばっかりになってしまいました。笑

まあ実際それ以外は座席に座って寝ているだけなんで、僕がここでとりたてて説明する必要もないと思います。

だから、クアラルンプールで乗り換えをする際とにかく2つのことを忘れないで。

・あらかじめリンギットを用意しておくこと。

・水筒を準備するか空のペットボトルを確保すること。

 

では、みなさん良い旅を! Selamat jalan!!

 

「漢字ができる!」は日本人の長所であり短所

みなさん、こんにちは! 中国語勉強中のげんです!

今日は漢字ができる日本人という視点から中国語学習について語ってみたいと思います!

 

本の学校で教育を受けた人であれば、ほぼ間違いなく漢字を読み書きすることができると思います(日本語で使用する範囲に限られますが)。僕も小・中・高と日本の学校で教育を受けたので、大学に入って中国語を勉強し始める前から漢字ができました。すごく当たり前のことですが。笑

 

ãæ¼¢å­ããªã«ãçåçæå°çµæ

↑懐かしいですね。この宿題嫌いでした。笑

でもこれのおかげで漢字ができるようになったのかも……?

 

何か外国語を始めようというときに、中国語を選ぶ人たちの間でも「漢字を使っているから」選んだという理由はよく耳にします。日本語の語彙の大部分は中国からの輸入語ですよね。日本語の単語をそのまま中国語の中で使えるなんてことはざらです。ですから、中国語を勉強する上で、日本語と漢字ができることはものすごいアドバンテージだ、と感じることはよくあります。ほんとうに、単語学習に時間をかけなくてすむんですよ。特に中級、上級へとレベルが上がるにつれて、日本語と中国語の間の単語の共用率が上がってくるんです。漢字圏以外の外国語を勉強しているときは、中級、上級とレベルが上がるにつれて単語が覚えにくくなっていくでしょう。英語なんていい例ですよ。日常であまり使わない言葉は覚えてもすぐに忘れてしまう。もう一度単語帳を見直しても覚えた記憶すらないということも……汗

中国語ではそんなことめったに起こらないんですよ、これが。漢字を使っているから忘れようにも忘れられないんですね、なんたって日本語と表記まで同じなんですから(簡体字だったり繁体字だったりで日本語の漢字と少し違うことはありますが指して大きな問題ではありません)。私たち漢字ができる日本人は勉強せずして、結構な量の中国語を読めて書けてしまうんです。単純に考えれば、中国語の読み方さえ覚えれば、話すことも聴くこともできるようになってしまいます。

何もせずして中国語がある程度読める、書ける。このことはテストのときなんかにすごくありがたく感じられます。留学中にテストを受けた際、読解問題があったのですが、僕をはじめ日本人はさっと解き終わって15分くらい時間を余していました。ただ、ほかの国からきたクラスメイトたちはテスト後に「全然解き終わらなかった」と言っていました。やはり漢字に慣れている分、日本人は速く読めるようです。作文のテストのときも似たようなことがありました。15分か20分くらいのテスト時間だったのですが、日本人の学生の方が圧倒的に多く書いているんです。これも漢字を書きなれていることと中国語には日本語と共通の単語が多いことが理由です。

 

ただ、……

 

このことがあるときは欠点となることもあるんです!!

 

そうなんです、漢字ができるせいで逆にそれが学習の上での障害になってしまうことがあるんです。それは、たぶん多くの人が、主にリスニングのときに実感します(本当に!!)。読むときはあんなに難しい内容も読めたのに、聴くとなると全然聴き取れないんですよ!!

どんなにまじめな人であっても、です。中国語を勉強している日本人ならほぼ例外なしにこれを経験することになると思います。その理由は簡単、勉強するときに漢字に頼りすぎちゃってるんですね。だからついつい自分は中国語ができると錯覚してしまって、漢字の中国語の発音は覚えるけれども、聴く練習を疎かにしてしまう。

これ、すごく危険なことです!!!

僕も大学1、2年生の頃までこんな感じでした。大事なことだからもう一度言います。漢字に頼りすぎるのは時として学習の妨げになります。学習上ものすごく危険なんです。だって、自分ができると思い込んでそれ以上努力しなくなっちゃうわけですからね。

 

ためしに何も見ずに教科書のCDを聴いてみるといいです。初級レベルの教科書って読む分にはめちゃくちゃ簡単なんですよ。習う文法がそんなに難しくないということもありますが、やっぱり漢字が目に入るとそれだけでなんとなく意味がわかってしまうんですよね。さ、そんな初級レベルの教科書を聴いてみましょう。

これが意外と聴き取れなかったりするもんなんですよ。目で見る分にはあれだけ理解できた情報も、耳からではほとんど理解することができない。これ、中国語を勉強している日本人あるあるです。僕も以前はこんな感じでした。でもあるとき思ったんですよ、大学の専門が中国語なのにこんな簡単な中国語も聴き取れないってヤバいな、って。そのときからリスニングの練習に力を入れ始めたんです。

漢字ができるからといって、中国語の勉強をなんとなーくで済ませてしまう日本人があまりにも多いんです。そしてその多くはそのことに無自覚……。僕もその1人でした。まずはそのことに気づくことから始めましょう。そしてCDを聴いて確かめましょう、自分のリスニング能力がどれほどなのか。

実際、他の国の学生の方がリスニング力が強かったりするんです。漢字ができない分、音で中国語を覚えようとするから。彼らは漢字はあくまで表記のための道具であって、それができなくても話せるということを知っているわけです。一方で日本人は漢字を見ると反射的にその意味を理解しようとし、その発音については二の次になってしまう……とまあこんな感じです。

 

言語の本質は四技能のうち、話すことと聴くことにあります。書くことと読むことは、文字が発明されてからやっと使われるようになった技能です。文字がなかった時代でも、記録は残っていないにせよ、人間はずっと話し聴いてきたわけです。それこそ文字の読めない人は今でもこの二技能だけを使って生活しています。

文献研究をしたいなら別ですが、真っ当に中国語ができるようになりたいのであれば、まずこの話す・聴く技能を強めなければなりません

 

 でも一体どうやって……。

 

そうですよね。それが問題です。ここからは実際に僕が試してきた方法を紹介していきましょう。なお、ここで紹介する勉強方法は初級の学習を終えて、中級で行き詰まっている方向けです。初級学習中の方も、早いうちから中国語耳をつくっておくことはいいことだと思いますので、是非参考にしてみてください!

 

日本にいて、かつ自宅で1人で勉強するとき役立つのが YouTubeです!!

youtu.be

このShen Lim TVの中国語比較シリーズは面白いですよ。動画では、大陸の中国語、台湾の中国語、マレーシアの中国語の単語や表現の違いについて中国語で話し合っています。この動画の素晴らしいところは、英語、日本語、中国語の字幕がついていること!

 

f:id:snydt270:20180821182816p:image

f:id:snydt270:20180821182824p:image

こんな感じです! 

だからまず、①日本語字幕だけを見て内容を把握しましょう! 

そして次に、②なるべく字幕を見ずに耳に頼って動画を観ましょう。さっき日本語字幕で確認したので、あーこの場面ではこんなこと言ってるんだろうなってなんとなくわかると思います。

③気になったり聴いてもわからない単語があったら拼音を使ってノートにメモしておきましょう。メモをするときに動画を止めても構いませんが、絶対に中国語字幕を見ないように注意!!

何度も聴きましょう。一度聴いただけでは、聴き取れたつもりになっているものも意外とあるものです。メモしたもの以外はなんとなく意味がわかる、という程度になるまで繰り返し再生しましょう。

⑤ここでやっと中国語字幕を見ながら聴いてもよくわからなかった単語を確認しましょう。メモした拼音が間違っていることも多々あるので、そのときは該当部分の字幕を辞書で調べてみましょう。

もう一度動画を再生して、ノートを見ながら聴いてみる。慣れたらノートなしで聴いてみる。

他の動画を観るときも基本的にこの①〜⑥の手順をやっていけば効果的に学習できると思います! ただ、日本語字幕がある動画はあまり多くないので、最初に中国語字幕を見て内容を大雑把に理解してから聴き取り作業に入ることになると思います。そうすると後で気づくと思います。読んで意味わかったのに音を聴いても漢字が連想できなかった=意味がわからなかった!ってね。自分が今までどれだけ感じに頼ってきたか実感できるはずです!

 

まあ、家で1人でこういった練習をするのもいいんですが、やはり1番効果的なのはネイティブとたくさん話すことです! たくさん話してたくさん聴く、そして慣れる。それにつきます。友達になってチャットをするのもいいんですが、そればかりだとまた漢字に頼る勉強に逆戻りです。どうせスマホを使って勉強するならチャットじゃなく勇気を出して電話をしてみましょう!

そして、なんたっておススメなのが留学です!時間もお金もかかりますが、強制的にあちこちで中国語を聴くことになるわけですから嫌でも耳が慣れます。おススメです!!!

 

もっとも、最終的な目標は、音→意味で理解できるやうになることです。慣れるまでは音→漢字→意味でもいいのですが、やはり音→意味で理解できるようにならないと、会話の際にレスポンスが遅くなってしまいます。それこそ、僕も今は上級レベル程度にはなりましたが、難しい話をしているときにパッとわからない単語に出会えば、音→漢字→意味の順で理解することは今でもあります。ですが、やはりこれをなるべく少なくしていかなければなりません。音→意味で理解できてこそ本当の意味での理解です。会話の際には漢字を頭の中に持ってこない!これが目標です。

 

 

まとめ

・日本人は漢字ができる: 長所と短所がある

・長所①: 中国語を速く読めて理解できる

・長所②: 中国語で文章を書くとき速く多く書ける

・短所①: 漢字ができる=中国語ができる、と勘違い

・短所②: 漢字に頼りすぎてリスニング力が弱い

 

 

それではみなさん、加油加油

中国語のセイチョウ……

みなさん、こんにちは!你好! 中国語勉強中のげんです!

 

今日から少しずつ中国語を勉強する上で役立つような知識を紹介していきたいと思います!大学で中国語を勉強している方、中国語を始めたばかりの方、必見です!!

 

さて、今日のテーマは……

 

声調!!

 

です。中国語を勉強する上で誰もがぶつかる壁、ただできるようになれば中国語を話すのが飛躍的に楽しくなる、それが声調です。

 

 

そもそも声調ってナニ?

 声調(せいちょう)、またはトーン(英語 Tone)とは、言語において意味の区別に用いる音の高低のパターンである。声調を用いる言語を声調言語(トーン言語)という。

(出典:Wikipedia「声調」)

 うーん、wikiを読んでも少しわかりにくいですね。まあ、簡単に言ってしまえば、声調というのは中国語などの言語を話す際に意味を区別する上で重要になってくるトーンです。

ん?さらにわかりにくくなったって??

ごめんなさい笑 とにかく中国語には声調ってものがあって、声調が変わると単語の意味も変わってきてしまうから注意して発音しろよ、ってことです。

 

媽媽罵馬嗎?

妈妈骂马吗

Māma mà mǎ ma?

 

中国語を勉強していらっしゃる方なら、この「まーまーまーまーま?」というのを聞いたことがあるでしょう。この文は、中国語の声調を紹介するときによく使われる文で、「お母さんは馬を叱りましたか?」という意味です。アルファベットの上についているこの記号が声調記号というやつです。同じmaでも声調が違えばまったく違う意味になって、通じなくなってしまいますね。中国語には声(しせい)といって声調が4つあります(軽声も含めると5つになります)。たった4つ!ととるか、4つもある!ととるかはあなた次第……(ベトナム語には6つ、台湾語には事実上7つ、広東語にいたっては9つの声調があります!!少しは気が軽くなりました??笑

'Pinyin Tone Chart-zh-hans.svg' by Wereonこんな感じで、上がったり下がったりする4種類のトーンです。

 

学校で中国語を勉強している方は先生から声調は大切だからちゃんとできるようになれ、と言われていることでしょう。ただ、言うは易し行うは難し。実際に声調をマスターするのはそんなに簡単なことではありません。ある程度の慣れが必要です。でも、安心してください。ちょっとしたコツをつかんでしばらく練習すれば必ずできるようになります。大切なことは、とにかく口を動かすこと。たくさん練習しましょう!

 

 

じゃあ、コツってなに?

では、ここからは、実際に声調を練習する際にコツとなる点をお教えいたしましょう!

今日お教えするコツは以下のとおり

  1. モノマネ上手になれ!
  2. 声調練習には指を使え!
  3. お風呂場は最高の練習場所だ!
  4. 文を使って練習しろ!

 

まず、1点目から。モノマネ上手になれ!これ冗談で言ってるわけじゃないんです。ネイティブの真似をするって、声調の練習だけじゃなくて、言語を学ぶ上ですごく有益なことだと思うんです。赤ちゃんは周りの大人のことばを聞いて、それを真似して言語を学ぶわけです。僕は、モノマネは語学の母とさえ思っています。

少し話がそれますが、みなさんは、かの昭和の歌姫 美空ひばりさんが歌う英語の曲を聴いたことがあるでしょうか?

youtu.be

聴いたことがない、という方はリンク先の曲を聴いてみてください。きれいな英語の発音ですよね。ネイティブ並みなのかはわかりませんが、少なくともいわゆる日本人発音の英語ではないですよね。でも、実は美空さん、英語がまったくできなかったそうなんです!!

そして、実は、英語はおろか楽譜も読めなかったんだそうです!!

びっくりですよね。英語もできず、楽譜も読めず、それでもあれだけ上手な発音で英語の歌を歌うことができる。それはなぜか。耳がよかったんですね。聴き取り能力が人一倍強かった。

語学をやる上で、注意深く聞くことってとても大事なことなんです。もちろん、私たちには美空さんのような天性の聴力があるわけではないですが、それでも注意深く聴くことは中国語力を引き上げる上ですごく大きな助けになると思うんです。そしてそれを口に出して真似をしてみる。このインプットとアウトプットの繰り返しです。これがもっともシンプルかつ重要な練習方法です。たくさん聴いてたくさん口から出す。しばらく続けてみましょう!必ず効果があるはずです!ただ、三日坊主にはご注意を!!

 

さて、2点目。声調練習には指を使え!

これは、実は別にたいしたことじゃないんですが……、発音するときに声調に合わせて指も動かそう、ということです。一声なら人差し指で空中を左から右へなぞってみる。二声なら左下から右上へ、三声ならば空中に谷を描き、四声は左上から右下へ。たったこれだけのことなんですが、自分が発するべきトーンを可視化できるという点ではすごく大きなことだと思います。教科書やCDに合わせて指を動かし、さらにそれに合わせて発音してみる。耳、口に加えて手も動員することでより効果的に声調の練習ができるようになると思います。声調が上手くできるようになるまでは、恥ずかしがらずしばらく指をつけて発音してみることをおすすめします!僕もしばらくは、中国人や台湾人の友達と中国語を話すときにこっそりと指を動かしていました笑

 

3点目はお風呂場は最高の練習場所だ!です。

ほら、お風呂はいってる時って暇じゃないですか。笑

僕、勉強大好きなんでずっと勉強してたいんですよね。でもお風呂場に教科書は持っていけないので、いつも発音の練習をするんです。例の「まーまーまーまーま」でもいいし、なにか短文を覚えたならそれでもいいので、頭洗ってる時とか、お風呂に浸かってる時とかに発音してみるんですよ。お風呂場全体に自分の声が響き渡ってなんだか恥ずかしいかもしれませんがそんなこと気にせず、続けましょう笑笑

逆に声が響くからこそ、「あれ、この発音変かな?」なんて思うこともあります。そんな時はお風呂から上がってからすぐにCDなどを聴き直してみましょう! 電子辞書の発音機能もなかなか有能ですよ!単語単位でなら不安な発音を確認できます。アウトプットするさいはこういったチェックも忘れずに!

「あれ、おかしいかな?」と気づくためにはなんとなく中国語の感覚をつかむことが必要になってきます。そのために大切なのはたくさん音を耳に入れること。1点目の聴く部分ですね。疎かにしないようにしましょう。

 

4点目は、文を使って練習しろ!です。

声調の練習をするときに単語だけを使って練習する方がたまにいらっしゃるんです。別にまったく効果がないというわけではないのですが、僕は文単位で発音の練習をすることをオススメします!

というのは、文を使って練習した方がより自然な発音の習得につながるからです。みなさん日本語を話す時は単語ごとにぶつ切りにして話したりはしませんよね? まとまったいくつかの単語がつなかったカタマリもしくは文単位で息継ぎをすると思います。この一息の間に、ある程度の長さのカタマリを発音し終わる、これこそが自然な発音です。これを目指して、最初から単語ではなく文単位で発音の練習をしましょう。もちろん、難しい発音の単語が文の中にあったらそれだけ取り出して発音の練習をしてもいいんです。単語だけで練習してはいけないってことではないです。ただ、文単位での練習をメインにしましょう、ということです。そのあたりは柔軟に対応していきましょう!

 

さて、以上が僕が中国語を勉強する上で大切にしてきたポイントです。

よく聴き、よく発音し、指で声調を再現し、お風呂に入っている時も練習!練習は基本的に文単位!

みなさんも試してみてください!しばらく続けると声調に対しての恐怖心はなくなると思います! 続ければ着実に身につくはずですから、焦らずにコツコツと!

頑張ってくださいね! 加油加油~!

 

 

台湾最後の旅行

みなさん、こんにちは!台湾留学中のげんです!

金曜日の夜から今日にかけて花蓮 Huālián に旅行してきました。実はこれがなにげ初めての台湾東部への旅でした! 留学中にインドネシアに2回、シンガポールにも1回行ってたくせに東部には一度も行ったことなかったんですよ……。笑

花蓮というと、日本では今年の初めにあった大地震のイメージが強いかもしれませんね。ただ、あれから半年以上も経っているせいか、地震の爪痕のようなものは特に見当たりませんでした。

さて、そんな花蓮ですが、自然がとっても綺麗なんです! っていうか、それ以外なんにもない!!!笑

あ、自然の他に、花蓮にはたくさんの原住民の部落があります。僕も友達に誘われてアミ族の豐年祭というお祭りに参加してきました!

 

今日はそんな花蓮への行き方と僕が参加してきたアミ族のお祭りについて紹介しようと思います!

 

まずは行き方から!

台北から花蓮へ行くには、 台鐵 Táitiě に乗る必要があります。台鐵の改札・ホームは、台北駅の地下にあります。切符は台北駅1階の大廳 dàtīng (ホール)にある窓口か、地下にある窓口で買うことができます。僕は思いつきで花蓮に行くことを決めたので、予約はしていなかったのですが、ネットだあらかじめ切符を予約しておくほうがいいでしょう。

http://twtraffic.tra.gov.tw/twrail/TW_Quicksearch.aspx

ここから予約ができます。

僕は幸運にも座席をゲットできましたが、当日切符を買うと、站票 zhànpiào といって座席のない切符しか残っていないことがあります。站票は、コンサートの立ち見席みたいなものです。座席はないけど、立ってなら列車に乗っていいよ、という切符です。ただ、台北から花蓮までは、乗る列車によりますがだいたい2時間から3時間ほどかかります(遅い列車だと4時間なんてことも……😰)。花蓮に限らず、台鐵に乗って出かける予定があるなら、最初からホームページで予約しておくのが先決でしょう。

 

f:id:snydt270:20180820001557j:image

340元でした。日本の列車と比べると安いですね!

 

f:id:snydt270:20180819234413j:image

車内はこんな感じ。ドアも手動の一昔前の列車でした。

 


f:id:snydt270:20180819234408j:image

夜ご飯は車内で。名物の台鐵便當 táitiě biàndāng 60元。

中身は撮り忘れました……笑

ご飯、排骨 páigǔ 、豆皮 dòupí 、盧蛋 lúdàn、野菜でした。

 

f:id:snydt270:20180819234912j:image

3時間ほどで花蓮に到着しました。

1日目はこれで終わり。友達の家に泊めてもらい、就寝。

 

2日目の朝ごはんは友達のお母さんが作ってくれました。

 

f:id:snydt270:20180819235242j:image

朝からガッツリ。こうやってビニールのパックに入った紅茶も日本では見られませんよね。笑

 

f:id:snydt270:20180819235348j:image
f:id:snydt270:20180819235344j:image

ちなみに、友達のお母さんはインドネシア人!インドネシア語もたくさん話せて楽しかったです。お弁当屋さんを開いているということで、ご飯がめちゃくちゃ美味しかったです!

 

さてさて、2日目のメインイベントはアミ族の豐年祭 fēngniánjìアミの暦における年越しを祝うお祭りです。

このイベント、とにかく……

 

踊りまくります!!

 

f:id:snydt270:20180819235810j:image
f:id:snydt270:20180819235814j:image
f:id:snydt270:20180819235801j:image
f:id:snydt270:20180819235819j:image
f:id:snydt270:20180819235805j:image

 

歌って踊って笑って、食って飲んで、また踊って。ずーっと踊ります。外で踊るんでもう汗ダラダラでした。

それでも、アミ族の力強い踊りに元気付けられ、僕も頑張ってしばらく踊り続けました。😅

 

f:id:snydt270:20180820000249j:image

ちっちゃい子も伝統衣装を着ていて、すごく可愛かったです!笑


f:id:snydt270:20180820000255j:image

友達のおじいちゃんが部落の頭目だったのですが、なんと日本語が少しだけ話せる方でした!

両親が日本語教育世代だったらしく、ご自身も少しだけ日本語がわかるとか。日本統治時代の影響は今にも及んでいるんですね。


f:id:snydt270:20180820000300j:image

さて、こちらは部落のおばさま方。会話はすべてアミ語。まったくわからん!!笑

 

f:id:snydt270:20180820000625j:image

部落の食堂にあった爪楊枝入れにもアミ語の表記が!なんだか別の国に来たような感じでした!

まあ、原住民の方々は中国系の人々が来る前から台湾に住んでいたので、これこそが台湾の本来の光景なのかもしれません。

 

今回の旅、原住民の文化をはじめ、今まで台湾にいながらも見ることができなかったものをたくさん見ることができました。もっと早く来ておくべきだった!!

また台湾に来た時は東部に遊びにいってみたいです!

 

それでは、また! 再見!’arayom!!(アミ語)

 

 

げんが台湾に来たわけ

みなさんこんにちは! 台湾留学中のげんです!

 

今日は僕がどうして台湾に留学しているか、ということについてお話したいと思います。

僕の専門はインドネシア語と中国語なのですが、その2つの言語を学んでいてどうして台湾で留学をすることにしたのか、ということです。

 

大きく分けて2つ理由があるんです。それは……、

  1. 中国語を勉強したかったから
  2. インドネシア人がたくさんいるから
  3. 奨学金があったから

の3つです!!

 

んん? インドネシア人??? と思われた方もいるかもしれません。順を追って説明していきましょう!

 

まず1点目。中国語を勉強したかったから。これは台湾に留学している人たちみんなに共通する動機だと思います。「え、台湾って台湾語じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。たしかに、台湾では台湾語(閩南語 ビンナンご)という言語は話されてはいるのですが、学校やテレビなどではいわゆる中国語という言語が話されています。*1台湾語は市場などでよく話されているイメージです。若者よりもお年よりのほうが台湾語を使うようなイメージです。この台湾の言語事情については改めてブログに書こうかと思っています。

さて、日本では中国語留学の目的地としては人気の台湾。その理由は何でしょう?

簡単に思いつきますね、治安の良さ日本からの近さ。治安の良さは日本とほとんど変わりません。僕ももうすぐ台湾に来て1年経ちますが、物を盗まれたり強盗にあったことは一度もありません。テレビのニュースなんかでもあまり強盗事件などは目にしません(痴情のもつれで殺人、とか交通事故とかはよく流れてますが……)。僕の友達がスマホを落としたときも、警察署に届けられていて、そのまま手元に戻ってきました。治安の面で問題ない、というのは本当のことです。

日本から近いから選ぶ、という人も少なからずいます。数ヶ月に一回日本に帰っていた友達もいます。飛行機で3時間前後ですからね、本当に近いです。まあ、でも、個人的には、中国に留学しても近さはそんなに変わらないんじゃないでしょうかね、と思いますが。笑

僕は1年間一度も帰国しませんでした。せっかく1年留学してて、留学が終わったらずっと日本にいられるのに、日本に帰っちゃうのはもったいないなあ、なんて思ってしまって。そのかわりといってはなんですが、学期末の休みにはインドネシアへ行って留学中の大学の友達に会いに行ったり、シンガポールに旅行に行ったりしました。台湾からだと東南アジア行きのLCCの航空券がものすごく安いんです!香港やマカオなんかも近い分すごく安いです(行きたかったけど時間とお金がなかった~泣)。

 

まあでも、実は、僕にとっては治安のよさも日本からの近さも、台湾留学を決めた決定的な要因ではなかったんですよね。では、どうして台湾に来ることを決めたのかといえば、それが2つ目の理由、インドネシア人がたくさんいるからです。

 

へ……? なに言ってんの、お前?

 

と、思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。そうですね、僕も台湾に来たことがなかったときにはそんなこと想像もしませんでした。まさか、台湾にインドネシア人がたくさんいるだなんて。大学1年のころ、初めて台湾に来て、台北駅に着いたときに思ったんです。やけにインドネシア人が多いなって。

 

f:id:snydt270:20180818125657j:image

台北駅のホール。ほら、多いでしょう? これ全部インドネシア人なんです!

 

後から知ったのですが、台湾には20万を超える東南アジア人労働者がいるんですね。その中でもインドネシア人は多くて、介護・看護方面で活躍しています。台湾に来たら公園などで車椅子を押すインドネシア人を目にするかと思います。朝家を出てまずすれ違うのがインドネシア人、ということもよくあります。それくらい多いんですね。

それで、旅行で台湾に来たときに思ったんですよ。台湾に来たら、毎日インドネシア語が話せるぞ!って。来てみて、実際そうでした。本当に毎日インドネシア語を話すことができたんです。

旅行から帰ったあと、台湾にいるインドネシア人労働者についてもいろいろ調べ、そのことについても研究したいと思うようになりました。さて、もうこうなると台湾に行くしかなくなってきたぞ、ってなわけです。

 

さあ、そして3つ目の理由は奨学金があったから! 僕はこの留学期間中、「中華民国政府教育部華語文奨学金」という奨学金をもらっていました。日本でいう文部科学省にあたる教育部から出る奨学金ですので、いわゆる国費奨学金というやつです。

 

なんと、月に25,000元(≒9万円)もらえます!

 

これはかなり助かりました。学費がタダになったりはしないのですが、この奨学金だけで家賃と生活費はまかなうことができました。本当にこの奨学金がなかったら台湾留学はできていませんでしたよ……。ありがたや!

 

もちろん、ただでもらえるってわけではありません! 一応、選考があります。といっても書類選考のみなのですが。いや、でも書類選考のみだからこそ難しいともいえるかもしれません。奨学金の定員は毎年だいたい日本全国から12人。決して多いとは言えません。

ただ、不安に思わないでください。出す価値はあります。僕と同期の人は13人目として採用されていました。年によって定員が多少変わることもあるようです。出さないことには採用されることもありませんから、気になる方は一度挑戦してみるのもアリなんじゃないでしょうか?

この奨学金についてはまた別で詳しく記事を書こうと思います。お楽しみに!

 

と、まあ、こういった理由で僕は台湾にやって来たんです。少々特殊な理由だったかもしれませんね……。笑

でも、せっかく留学に行くのならちゃんと目的や理由があった方がいいと思います。留学を考えていらっしゃる方は、まず自分のやりたいことや目標をハッキリさせてみるのがその第一歩となるのではないでしょうか?

 

それでは、また! 再見👋

*1:台湾語や広東語、上海語なども含めて中国語と呼ぶこともあります。中華圏の言語、という意味でしょうか。このブログでは特に注釈のない限り、「中国語」はおもに台湾で言うところの國語、中国で言うところの普通话、英語で言えば Mandarin Chinese となる言語を指します。

8月17日!今日は……

みなさん、こんにちは!

今日は8月17日です!ってことは……

 

インドネシア独立記念日!!

 

そう、今日8月17日インドネシア独立記念日なんです!!

SNS上でもインドネシアの友達がみんな大盛り上がりしてます! 国家をギターで弾き語りしてる動画載せる人もいれば、お祝いでしょうか、豪華な料理の写真を載せる人もいたり。

台湾にいるインドネシア人の友達もみんな盛り上がってました! やっぱりみんな、どこにいても故郷のことは大切に思ってるんですね!

 

さてさて、僕はといえば、

 

f:id:snydt270:20180817130037j:image

 

たまたまクラスがお休みだったので一人で優雅にブランチ……笑

あ、でも、

 

f:id:snydt270:20180817130139j:image

 

ちゃんとバティック(インドネシア伝統のろうけつ染)のシャツを着て行きましたよ!😊

ドイツウインナーもめちゃくちゃ美味しかったです(インドネシア微塵も関係ない!笑)!

 

さ、各方面にお祝いメッセージでも送りましょうかね。それでは、みなさん、また!

 

Selamat hari kemerdekaan!!

独立記念日おめでとう!

 

インドネシア語との出会い

みなさんこんにちは! Halo, semuanya!!

 

インドネシア語勉強中のげんです!

 

前回は僕と中国語の出会いについて話しました。さあ、今回は僕のもうひとつの専門であるインドネシア語との出会いについて放してみようと思います!

インドネシア語を本格的に勉強し始めたのも、中国語と同じく大学に入ってからのことです。だからもう3年半くらいになります(ちゃんとその長さに見合うだけの能力が身についているだろうか......汗)。でも、インドネシア語と出会ったのはもっと前のことなんです。これも中国語と同じですね。ただ、中国語と違って、インドネシア語の場合はホームステイを受け入れたから興味を持ち始めたわけではないんです......。

 

僕とインドネシア語の出会いは僕が高校1年生のころまでさかのぼります。実は僕、中学・高校とカトリック系の私立の学校に通っていました。カトリックの学校だから、道徳の授業の代わりに、キリスト教をはじめとして宗教について学ぶ授業があったんです。その名も「宗教科」!!!(そのまますぎる......笑)

そんな宗教科の時間、担当の先生は神父さんでした。みなさん、「神父さん」と聞いてどんな人を想像しますか? 結婚式で「病メルトキモ健ヤカナル時モ......(以下略)」みたいな台詞をカタコト日本語で言う白人のおじさん、みたいなステレオタイプな神父さんを想像する人も少なからずいらっしゃるかもしれません。ただ、僕の学校の神父さんは西洋人ではありませんでした。

 

はい、インドネシア人だったんです!笑

 

そう、これがすべての始まりでした。人生で初めて出会ったインドネシア人は学校の宗教科の先生で神父さんだったんです。たぶん、ほかの人のインドネシアとの出会い方と比べて、ちょっと特殊な出会い方だと思います。

 

先生がインドネシア人だとはいっても、授業は日本語で行われましたし、授業内容は聖書の話とか世界の宗教についての紹介とか、インドネシアとは全然関係のないものばかりでした。では、いったいどうやってインドネシア語と出会ったのか......。

高1のある日、宗教科の時間のこと。授業が始まって先生がプリントを配り始めました。前から来たプリントを後ろに回そうとしたとき、ふと気づいたんです。あれ、プリントの裏側に何かが書いてある!

プリントを後ろの人に渡してから裏面を見てみました。

 

 

「今週のインドネシア語

Selamat pagi!! おはよう!!

Terima kasih!! ありがとう!!

 

 

と、読みにくい字で書かれていました。インドネシア語?先生の出身国の言葉か。みんなに紹介しようとこうやってプリントの裏にコーナーを設けたのか、なんて思っていたのですが、先生は結局この裏面のコーナーに一言も触れることはなく、授業を終えるとすっと教室を出て行ってしまったんです。

え......、なにそれ、めっちゃくちゃ気になるんだけど、なんで裏面におはようとありがとうのインドネシア語を書いたの?授業とは全然関係ないし。なんで?なんで?

なんだかすごくもやもやしたのを今でも覚えています。だって謎過ぎて......笑

 

でもそのとき、同時にインドネシア語に対する興味が一気に沸いてきたんです。どばっと。

インドネシア語ってなんなんだよ?ローマ字で書くの?どんな発音なんだろう?

未知の言語だったので、ひとつ疑問が出てくると、それに付随してまたひとつ、ひとつ、といった具合でどんどんインドネシア語に対しての疑問が沸いてきました。そしてその疑問がインドネシア語に対する興味になっていったのです。

そのころはちょうど、NHKの「テレビで中国語」を観ながら中国語の基礎的な文法を学び始めたころでした。ですから、なんとなく外国語に対する興味の扉が開いていたんでしょうか、インドネシア語にもものすごく惹かれるものがあったんですよね。あ、そうそう、それ以来外国語に対する興味の扉は開きっぱなしです。笑

もう、そのころの僕は、言語に関しては知的好奇心の塊みたいなやつでした。放課後に図書館へ直行。インドネシア語に関する本を探してみました。そんなもの高校の図書館にあるんだろうか、と思っていたんですが、ちゃんとありました。4,5冊あったのでとりあえずその中でもわかりやすそうな本を1冊選んで借りてみることにしました。

 

インドネシア語のしくみ《新版》

インドネシア語のしくみ《新版》

 

 この本です。その名もインドネシア語のしくみ』!!言語クラスタにはおなじみ、「しくみシリーズ」の1冊です。言語クラスタではない方のために説明しておきますと、この「しくみシリーズ」というのは、簡単に言えば読む文法書シリーズです。文法書と聞くと、それだけでアレルギー反応が出てこのブログを閉じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが笑、入門の入門レベルの本で、全然難しいことは書かれていません。ごく簡単な例文を使ってその言語の特徴を紹介してくれています。

 

それで、この本を借りて読んでみたんです。たしか僕が読んだのは上で紹介した《新版》ではなく旧版だと思いますが、中身は大体同じでしょう。本当にわかりやすいことばで書かれているので、一日で読み終わってしまいました。そして読み終わった後、ますますインドネシア語に対する興味が沸いてきたんです。こりゃすごいものに出会ってしまった。なんだかそう思えてきたんですよね。いや、大げさなんじゃなくて、自分に合う言語と出会うときってきっとこうなるんですって!!

 

これが僕とインドネシア語との出会いです。まさに、もう、運命の出会いだぁ!!!って感じでしたよ、あの時は。インドネシア語に対してはあの時以来ずっと愛を注いでいます。笑

なんでなのかは今になってもわからないけれど、宗教科のプリントの裏にインドネシア語コーナーを設けてくれた神父さん、本当にありがとう。感謝してもしきれないほどです。

実は、大学でインドネシア語を勉強したい、と言った当時、僕の両親はあまり賛成してくれなかったんです。進路を決める際いろいろ迷いましたが、それでもやっぱり中国語を勉強するのと同時にインドネシア語も勉強したいというこの思いが薄れることはなくて。最後に背中を押してくれたのはこの神父さんだったんです。

「げんが正しいと思ったのなら、それを選びなさい。私は絶対に応援するから。就職に有利とか不利とかそういったことで選ぶより、自分の興味にしたがって選んだほうが絶対にいいから。好きなものを勉強できる場所が大学なんだから」

そう言ってもらえたんです。それで決心がつきました。だれにどう言われようと全力でこの2つの言語を勉強してやる! これが今の僕の原点です。

 

あらあら、少し長くなってしまいました。この話はひとまずこれくらいにしておきましょう。

では、みなさんごきげんよう Sampai jumpa lagi!!